ARToolKitとその周辺技術のまとめ
まとめる必要が出てきたので。せっかくなので公開することに。
調べてみると、海外と日本で同じような技術が出来ていることがわかります。言語の壁は厚いなー
ずんずん追記中。足りないことがあればコメントくださるととてもうれしいです。
//20081020::PTAMについて加筆しました。一番下のほうです。最近工学ナビからリンクされ始めたらしくアクセスがたくさんきています。はしもとさんありがとうありがとう。
//20090404::全体的な見直しとPTAMについて追記
ARToolKit
ARToolKitとは
ARToolKitは,ARアプリケーションの実装を手助けするC言語用のライブラリです. ARToolKitを使うと,紙に印刷されたパターンをカメラで読み取り,その上に3Dオブジェクトをオーバーレイ表示するアプリケーションが簡単に作れます. 本来は非常に敷居の高い技術なのですが,このライブラリは「難しい部分」の処理を全てやってくれます.
http://www1.bbiq.jp/kougaku/ARToolKit.html
日本人の方が開発に関わったこともあり、日本語のドキュメントが多いのが特徴。
インストール
以下のページを参照してインストールするとよい。
応用例(動画)
動画で見るのが手っ取り早い。特にレベルが高いのはニコニコ動画→ニコニコ動画で検索
特に面白いと思ったものをいくつか挙げておきます。
- 【空間】ARToolKitで空気クレヨン-その3【落書き】 ‐ ニコニコ動画:GINZA
- ARToolKitでARDeskTopもどき(その4) ‐ ニコニコ動画:GINZA
- うちの壁に穴があいてミニ戦車が次々と‥(ARToolkit) ‐ ニコニコ動画:GINZA
- 初音ミクを指でつんつんしてみた(解説編) ‐ ニコニコ動画:GINZA:OpenCVとあわせて指先認識
ニコニコ動画ではありませんが、おもしろそうなので!
応用例(ソース・技術解説)
ソースコードまで見られる技術サイト。
- 複数カメラ使用など応用例の解説有:Pipe Render
- arl配布元:http://park7.wakwak.com/~blackbox/
- arGetTransMat関数を高速化する方法:C言語版NyARTransMatリリース - nyatla@hatena blog
- MQOファイルローダ:http://www.sainet.or.jp/~kkoni/OpenGL/reader.html
- オンライン版のマーカ作成アプリ:ARToolKit:Marker Generator Online | タロタローグ ブログ(2008/12/11追記)
書籍
最近発行されたようです。ソースコードも載せられ結構詳しく解説されていました。
拡張現実感を実現するARToolkitプログラミングテクニック
- 作者: 谷尻豊寿
- 出版社/メーカー: カットシステム
- 発売日: 2008/06
- メディア: 単行本
- 購入: 32人 クリック: 710回
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工学ナビの中の人が書かれた本!
3Dキャラクターが現実世界に誕生! ARToolKit拡張現実感プログラミング入門
- 作者: 橋本直
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2008/09/17
- メディア: 大型本
- 購入: 23人 クリック: 414回
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NyARToolkit
jARToolkit
ARToolkitを「Java」へと移植させたもの。詳しいことは下記。
(id:arc_at_dmzさん情報ありがとうございました。)
Augmented Reality Library in Processing
「Processing」のライブラリ。jARToolkitのラッパー。詳しいことは下記。
(id:progdさん、トラバ&情報ありがとうございました。:ARToolKitに感動した - progd)
- 公式(英語):bryanchung.net
FLARToolKit
ARToolkitを「Flash AS3」へと移植させたもの。詳しいことは下記。
JSARToolKit
JavaScriptからFLARToolKit を呼び出すラッパー。まだ開発中だとか。
ARToolKit with Lua (arl)
ARToolkitを「Lua」から制御できるようにしたもの。詳しいことは下記。
いくつか動画がニコニコ動画にUPされていたのでご覧になられるとよいかも。
Gauche-ARToolKit
ARToolKitをGaucheから使えるようにした拡張モジュール。
(id:rarara6さん情報ありがとうございました。)
OSGART
ARToolKitとOpenSceneGraphのライブラリをあわせたもの。
C++, Python, Lua, RubyなどのC言語以外での開発や、ARToolKitでサポートしていないビデオや3Dモデルのローダが追加されている。
ただし開発が2006年で止まっている。
ARTag
ARToolKitよりもマーカ認識がよく、多くの研究で使われているライブラリ。デモ付き。
- 公式(英語):ARTag
- 解説(日本語):http://www.saturn.dti.ne.jp/~npaka/ar/artag/index.html
近いうちにライセンスの変更があるかもしれない、らしい。(公式ページによる)
ARToolKitPlus
ARToolKitPlusとは
ARToolKitシンプルかつ高速な実装にしたもののようです。
- 公式(英語):ARToolKitPlus
複数のマーカの認識に対応しているほか、多彩な機能を持っているらしい。しかし、開発は終了しStudierstube Trackerに引き継がれているらしいけれど、Studierstube Trackerが公開されていないのでARToolKitPlusで我慢。
Studierstube Tracker
ARToolKitPlusの後をついで開発されているもの。完全にC++ベースでAPIとして使える。Win&Macに対応。
ただし、ソースコードは公開されておらず、したがって使用することは出来ない!残念すぎる!
公式(英語):[Studierstube Tracker
BazAR: A vision based fast detection library
特徴点抽出できるライブラリのようです。OpenCVのライブラリに依存。
ARToolKitとは直接関係ないようです。
サンプルプログラムの説明がずいぶん丁寧。写真つき。ただし英語。
PTAM
世界(のVR系の人々)に衝撃を与えたマーカを使わないAR技術。特徴点抽出によるマーカレス物体追跡ライブラリ。Georg Klein氏の論文「Parallel Tracking and Mapping for Small AR Workspaces」の動画がかなり有名になった。どうやらライセンスが必要になる模様。フリーで手に入らないのは残念。
- 公式(英語):Parallel Tracking and Mapping for Small AR Workspaces (PTAM)
- 公式動画:Parallel Tracking and Mapping for Small AR Workspaces (PTAM) - extra - YouTube
- 紹介記事:http://www.masayashi.com/2008/01/20/556/
- 解説・概要:工学ナビの中の人の研究と周辺 あのマーカレスARの研究がついにソース公開!
- 導入forVC++:マーカレスAR(PTAM)のソースコードを動かしてみた(WindowsXP VisualC++) | happymeme
- 導入forMac:http://ryan5500.wordpress.com/tag/ptam/
- Webカメラ用ソース:工学ナビの中の人の研究と周辺 研究者Xの献身
- 解析・改良:Pipe Renderさんのブログ、PTAMの解析1・2・3・4、改良1・2・3・4