EC2010に行ってきた！ - 毛のはえたようなもの

他のエントリと前後しますが、2010/10/22〜24に開催されていたEC2010（http://ec2010.entcomp.org/）で発表してきました。

↑自分の顔は写ってない結構ずるい写真。

会期ぜんぶ参加しました。研究室から単身参加だったのでかなり自由に飛び回ってました。
今まで参加してきた学会とはちょっとちがって、「楽しい・エンタテイメント」とはなにかを徹底的に議論する場でした。
自分が見てきた中でいくつか紹介したいと思います。
作品の写真を載せていいのかわからないものなどがありましたので、極端に写真少なくてすんません。

岡崎辰彦，池田惇，寺田努，塚本昌彦(神戸大):"着ぐるみ装着者支援システム"

上記の写真のシステムです。
着ぐるみを着ている人は、コスチュームによって周囲の情報が取得しにくいという状況をHMDや背中につけられたカメラ、前方につけられたカメラで改善した研究でした。

実際にこの着ぐるみを着させてもらいました。着ぐるみの中の人って大変なんだ！
HMDと着ぐるみの相性（HMDつけてる感がない）はとてもよいなと思いました。

Shreya Deshmukh（K. International School Tokyo）, Masaki Aijima、HirokazuKawana, Yuta SugiuraNaoya Koizumi（Keio University）, Masahiko Inami（Keio University, JST ERATO Design UI Project）: "PHOENIX-LETTERS：Designing Special Messages with Burning Patterns in aMicrowave Oven"

紙にカーボンを塗り、それに黒いスプレーをかける。電子レンジに入れると発火してカーボンを塗ったところで文字が浮かび上がる。
女子高校生による発表でしたが、文句なしに素晴らしい発表でした。
検討課題に「（発火するから）あぶない」とかいてありましたが、発火するときの驚きがいいんだろうなあ。
発想に脱帽。

和田智晃、秋田純一、北川章夫（金沢大学）："昆虫音声を用いたスマートフォンで投稿可能な環境モニタリングシステム〜Chu-lingual〜"

iPhoneで昆虫の鳴き声を取得、解析して、地図にプロットし、みんなと共有するシステム。
残念ながら発表を聞けなかったので、論文を読みました。
鳴き声って区別できるんだ！という驚き。

東京に帰ってきてから気づいたのですが、論文内にひよこさんが・・・・。
ネット上でいろんな経緯で知り合いだった方が携わった研究だったそうです。

ひよこさん、論文デビューおめでとう。ありがとうございました＞金沢大学のみなさん

郄橋宣裕，國安裕生，佐藤未知，福嶋政期(電気通信大)，古川正紘(電気通信大，日本学術振興会)，橋本悠希(大阪大)，梶本裕之(電気通信大，科学技術振興機構): "口腔における双方向コミュニケーションデバイスの開発"

「口腔における双方向コミュニケーションデバイス」とはなにか。
なんと、遠隔でディープキスが可能なシステムでした。
デモ展示で体験してきましたが、人に見られるとなかなか恥ずかしい、刺激的なインタフェースでした。
質疑応答では「接吻はディープキスとちがう」などと、ECらしい(?)議論がなされていました。