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毛のはえたようなもの

インターネット的なものをつらつらとかきつらねる。

理系院生の就職活動で一番大切なこと

非技術的話題

今日で就職活動を終えました。決まった時、泣きました。それはどうでもいいのだけど。
長くて短かったですし、楽しくて辛かったです。
それが全部一緒にやってくる就活という体験は、かなり特殊な体験なのではないかと思います。


私が1年前に戻るとして、一番自覚しなきゃいけなかったことを書きたいと思います。もう戻れないので、来年の人向けです。

理系院生の就職活動で一番大切なこと

修士1年の12月までになんらか研究成果を出しておくこと。


これに尽きる気がする。

理系院生の就職活動における拘束条件として以下がある。

  • 就職活動が思い通りにできる期間は決まっている。拘束時期は希望する業界や職種にもよるけれど、情報・メーカー系を順当に志望するのであれば、修士M1の2月3月は必ず説明会とES書きで予定が埋まる。また4月には大企業の1期選考がある。この時期に活動できないと、職の幅を狭めてしまう。このスケジュールは学生にはどうしようもない。また、説明会に参加しないと選考フローに乗れない、もしくは不利になる企業があるのでどうしようもない。
  • 世間では「修士理系院生が頑張ってしかるべきもの=研究」。ESに投稿論文を書く欄が設けられていることが多い。
  • 情報系の学会ラッシュは春(3月!)
  • 4月・5月にはたいていの大学で中間報告がある

この拘束条件から鑑みて、「ある程度の研究成果を出し、論文を出し、ESに記述できて、しかも面接で雄弁にかつ自信を持って研究についてしゃべり、内々定をもらって、中間報告を穏便に済ませる」ためには修士1年の12月までになんらか研究成果を出しておくこと」が必須の条件だと思う。


別に、研究ができてなくても就活できると思います。でも、理系院生は、必ず1回は研究内容について語る機会があります。
面接では、自分の研究意義を、自分の研究分野外の人に、短時間で的確に、しかも「おもしろい!すごい!」ということを伝えなくてはいけないのです。
これがうまく伝えられないと、自分の面接テンションが下がり、あまりいいことはない、と私は思うのです。*1

理系院生の就職活動は、実は修士1年4月から始まっている。

この条件で考えるのなら、修士1年生4月。今の時期は本当に重要だと思います。
修士1年の10月以降は、就職活動を息抜き程度に適当な頻度でしつつ、そして研究にも力を入れたい時期です。
そのため、夏学期で院の必要単位数をそろえる必要があります。
授業に出るのは案外大変です。
しかし、ここでふんばって、研究テーマを考えて、ある程度進めておかないと、夏休み以降すぐに実装できません。
でも、このことは誰も教えてくれません。10月ぐらいになり、はたと気がつく事実です。

だから、理系院生の就職活動は、実は修士1年4月から始まっているのだと、私は思います。

就活は研究の”邪魔”であるか?

大学教員の方から見たら、就職活動は、きっと時間の拘束の多い邪魔者以外には見えないんだろうとは思います。
でも、私は就職活動をしながら結構研究の面でプラスになることがあったので邪魔だとは思いません。

  • プレゼン能力がつく:自分の研究要点を、的確に相手に伝えるとはどういうことか、ということを自覚できる。すなわち、自分の研究は本質的にどういうものであるのかを、すごく真剣に考えるきっかけとなる。そして、自分の研究の立ち位置がはっきりする。論文が明瞭になる。
  • 研究サーベイができる:R&Dの見学などで、最新技術が見れて楽しい。サーベイしている気分になる。
  • 次はやる技術がわかる:面接中に雑談になると、次来る技術とか、ホットなビジネスの話題になる。これが結構面白い。

これらのことは、自分の研究の道筋がある程度立っている状態だと、身近に思えて楽しい、と思います。

説明会・OBOG訪問は行くべきか

同業他社を比べるためにはぜひとも説明会には参加したほうがよい、というのが感想です。
エントリーシートに書くと効果的な言葉の使い回しがわかったり、最後の砦的判断基準である「同じ職場で働きたいと思える雰囲気か」の判断材料になる点で参加してよかったと思っています。

自分の専攻に関係する企業のOB/OG訪問は大学関係主催のイベントで事足りることが多いです。
その他の業種は、気になるなら行ったほうがいいと思います。気になる、ということは何らかの魅力を感じているということで、その魅力が果たして何であるのかを考えるきっかけになります。案外、その魅力が自分が大切にしてきたことや、自分がしたい仕事につながることだったりするのかなあ、と思っています。
金融系だとOB/OG訪問しないと選考フローに乗れないところもあるみたいですね。おおこわいこわい。

そのほか

15分ぐらいしゃべることのできる、自分が自信を持って「これはいける」的なものを持っておくと非常に楽だと思います。
場合によっては45分程度の面接になるので、しゃべることがなくなると本当につらいからです。

私は、自己PRタイムに、ひよこポストカードを鞄から「しゃきーん!」と出して、売り込んでいました。
完全に売り込みです。買ってくださいです。

一度、面接官の方に「このキャラクター、知ってるんだけど」と言われて、焦りましたが。

おまけ:女子の就職活動で一番大切なこと

ストッキングの買いだめは10月ぐらいにしておくといいよ!!!
20足ぐらい!!!


ストッキングは伝線するために生まれてきたようなものである。
ある朝、履こう、とおもって出したストッキングが3本連続で伝線するなどということはよくあることである。


経験則からいって、マルイに売っているような値段の張るストッキングは案外よく伝線する。
そして高いストッキングは、伝線すると悔しい。
むしろ、セシールの5足500円のほうが伝線しない(穴が開くだけで目立たない)。
友人に聞いたところ、冷蔵庫で保存しておくと長持ちするらしい。*2

最後に

やっぱり就活も大変で、ここ2カ月は研究さぼってたので、今年一年は研究頑張ります!!!!!!


(o^冖^o)

追記:学部の研究について

はてぶコメントで学部の研究についての言及がない、とご指摘いただきました。理由は以下の通りです。

  • 研究テーマや研究室を変える場合が多いから(私も研究室は一緒ですが、テーマを変えています)
  • 学部テーマの続きとはいえ、卒論が一区切りとなるから。修士の研究はそこからまた2年間の予定を立てる必要がある。

卒論でしっかり研究したほうがいいというのは全く同意します。
ただまあ、ややもすると中だるみしやすい修士論文を頑張るモチベーションとして、就活は大切なファクターであるのかなと思いました。
企業の研究職や、研究者になりたい人はこんなブログ読まずとも、さっさと研究していると思うので対象にしていません。


聞くところによると、情報系はともかく、化学・生物系は「試薬がだめになる」「生物が死ぬ」という理由で就活中も同じ濃度で研究をしなくてはいけないそうです。この二つが一緒にやってくるのは気が狂うと思うので、化学・生物系の人はもっと褒められるべきだと思います。

追記:「他の研究科では役に立たない」というご指摘について

他研究科への配慮に欠けたことをお詫びします。また、ご指摘ありがとうございました。

スケジュール等の拘束条件であるとか、研究へのアプローチ方法が違う、という点で、この話が全く役に立たないところもあると思います。ただ、研究は受け身でなく、自覚的にしておかないといけない(から目標や期日を決めて取り組むべき)ということは変わらないのではないかと思います。
拘束条件を読み変えて逆算するか、先輩にいつが忙しいかを聞くのが一番よいのかなあと思います。
一番研究が進む修士1年冬に研究が滞るのは、よくないシステムだと思うのですが、学生の立場ではどうしようもない、というのが感想です。誰か何とかしてほしい、でもこの時期しか、タイミングがない、と思って折り合いをつけてゆくしかないのでしょうか。

*1:特に、インタフェースの研究の場合は「この世にないもの」を作るので、相手にイメージしてもらうのが大変です。この世にないから、当たり前なんですが。実際、4月以降の面接で、私は言葉のみの説明を諦め、研究の写真と概要を載せた一枚の紙を持って、面接を回っていました。

*2:迷信らしいです